ネコちゃんのおっぱいのできものについて教えてほしい

今回は、ネコちゃんのおっぱいのできもの(乳腺腫瘍)についてです。
ネコちゃんの乳腺腫瘍は9歳齢から発生率が上昇すると言われており、残念ながらそのほとんどが悪性の「乳腺癌」です。
ワンちゃんと同じように、早期の避妊手術と乳腺腫瘍の発生率は関連があるとされています。
ネコちゃんでは生後6か月前後の初回発情以前に避妊手術を行うと、乳腺癌の発生リスクは
『91%減少する』
といわれています。
ねこちゃんの乳腺癌は手術自体も大変で、基本的には片方、あるいは両方の乳腺を全部摘出する必要があります。
また、肺などへの遠隔転移も多い怖い病気なのです。
先々週「ワンちゃんのおっぱいのできもの」のお悩みの回答にも書きましたが、おっぱいのできものを発生させないために飼い主さまには
『早期の避妊手術』
を検討していただきたいなと思います。
「何歳までが早期なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は、二歳を過ぎてから避妊手術を行っても乳腺癌の発生リスクの減少は認められなくなるといわれています。
ですから、それ以前が望ましいです。
しかし、もし二歳を過ぎてしまっていたとしても、『将来の子宮や卵巣そのものの病気を防ぐ』という意味で、避妊手術をご検討してくださいね。
(執筆:接待先生)
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