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教えて!獣医師さん

皮膚にできものができている!どうしよう!

体に何かできているのを発見してしまうと、悪いもの(癌)ではないかとドキドキしてしまいますよね。

「何かわからないけど、できもの」=「腫瘤」には、「腫瘍(良性、悪性)と「腫瘍以外(過形成や炎症など)」が含まれます。

残念ながら多くの「できもの」は見た目だけではそれが何なのかは判断が出来ません。
判断出来ないと言うよりは、見た目がそっくりなできものでも検査してみると全く別のものである可能性があり、見た目だけで判断してはいけないのです。

●飼い主さんがすべきこと●
まずは、見つけた時点でのできものの大きさや色などをよく観察してください。
そしてなるべく早いうちに一度病院で診察を受けましょう。

もし発見してからすぐに病院に行けない場合は、サイズが大きくなってこないかを注意深く観察してください。
大きくなるスピードが速いかどうかということが、診断のひとつの手助けになります。

病院では、まず大きさの変化などを質問させていただき、病院内での簡易検査として「細胞診(針でできものを刺して、細胞のごく一部を取り顕微鏡で観察する検査)」をいたします。

ただ、この「細胞診」はあくまでも簡易検査であり、ざっくり言えば
「このできものが明らかに悪そうなのか、そうではないか。手術を急ぐべきか、そうではないか。」
を調べることが目的です。

確定診断ではありませんので、ご理解ください。

一回の細胞診で「明らかに悪そうには見えない」という結果になっても、二回目の細胞診で違う顔つきの細胞がとれたり、手術してできものを取って病理検査にだしたら、予想していたものとは違う結果であることもあります。

できものの大きさによっては小さすぎて細胞診ができず、
「まず大きくなってくるかを一定期間観察しましょう」
とお話しさせていただく場合もありますが、まずは一度診察を受けてくださいね。

(執筆:接待先生)

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