ネギを食べさせてはいけないって本当?なぜ?

寒くなってきて、温かい鍋がうれしい季節です。
おいしいお食事はつい愛犬・愛猫にも食べさせたくなってしまう・・・という飼い主さまもいらっしゃるのでは?
そこで今回は、ネギ、玉ねぎなどの中毒についてお話します。
ネギ、玉ねぎ、にんにく、ニラなどの中にはアリルプロピルジスルフィドという成分が含まれています。
この成分が犬や猫の赤血球を壊してしまうのです。
さらにこの成分は、熱を加えても壊れないため、鍋の煮汁なども危険です。
赤血球が壊されることにより、
・貧血
・黄疸
・ヘモグロビン尿(赤色から暗褐色の尿)
・下痢嘔吐
などが見られます。
個体により感受性がちがうため症状もその子によって違いますが、貧血がひどければ輸血の必要があります。
食べてすぐであれば吐かせることもできますが、有害成分の吸収は早いため効果も不確定です。
有害成分が吸収されて24~48時間が赤血球が壊されるピークになり、72時間くらいで終了します。
犬や猫の体に悪いものに注意して、楽しい年末年始をお過ごしくださいね。
(執筆:椎橋先生)
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