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教えて!獣医師さん

ワンちゃんのおっぱいのできものについて教えてほしい!

「乳腺腫瘍」・・・
ワンちゃんと暮らしていらっしゃる方なら耳にしたことがある単語ではないでしょうか。

かつては、ワンちゃんの「乳腺腫瘍」は半分が良性、半分が悪性と言われていました。
しかし日本では、諸外国との人気犬種・飼育数の違いなどから、今では20~80%が悪性であるといわれており、幅があります。

ある論文では、小型犬では良性が主体であり悪性は25%、一方大型犬では59%が悪性であったと報告されています。
また、性ホルモンの影響については様々な報告がされており、避妊済みのワンちゃんと未避妊のワンちゃんの比較では、避妊済みのワンちゃんの方が悪性の割合が多かったという報告もあります。

様々な報告がされるなかで、確かで重要なことがひとつあります。

「乳腺腫瘍(良性・悪性に関わらず)の発生数は、圧倒的に未避妊のワンちゃんが多い」

このこともふまえて、飼い主さまにお願いしたいことは下記の3つ。

●まず大事なことはやはり早期に避妊手術をすること。
●日々おうちでもよく体を触って身体チェック。
●ときどき健康診断を受ける。

2つ目と3つ目を行うことで、腫瘍ができてしまっても小さいうちに見つけられるようにするのが良いですね◎

注意したいのは、「たまたまおっぱいのところにできたけど、乳腺腫瘍ではない」場合があることです。
以前のコラムでお話しした、細胞診という検査では、「乳腺腫瘍が良性なのか悪性なのか」を完全に見分けることは非常に難しいのですが、「乳腺腫瘍なのか、それ以外のできものなのか」は見分けることができます(例外はありますが・・・)。

その結果によって手術の方法が変わることもありますので、もしできものを発見したらぜひ早いうちに検査にいらしてくださいね。

※ネコちゃんのおっぱいのできものについては、次回以降をお楽しみに♪

(執筆:接待先生)

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